プログラミング初心者が挫折しないために心掛けるべきこと5つ
プログラミングを初心者が学ぶ上で一番怖いことは、挫折してしまうことです。
せっかく時間をかけて勉強した内容も、途中で放り投げてしまっては無駄になってしまいます。
あと少しだけ頑張れば、レベルアップできそうだなと思うような人でも、いきなり学習をストップするケースを多く見てきました。
確かに、プログラミングの勉強はときには辛いものになりがちですが、達成できたときに得られるものは大きいため、途中で放り出してしまうのは非常にもったいないです。
そこで、学習の途中で挫折せずにプログラミングの勉強を続けるためのコツや心掛けた方が良いポイントを5つ、ここでは紹介します。
目次
難しいことはしない
いきなり難しいことをする必要はありません。
まずは学んだことを素直に実装してみましょう。
そこから、少しだけ改良することを繰り返せば、プログラミングを書く能力が上がっていきます。
学ぶのに時間がかかる言語をチョイスしない
学習に時間をかけるのは大事ですが、比較的習得しやすい言語をチョイスすることも大事です。
とくにプログラミング言語を学び始めた頃は、エラーの解決などに時間がかかることが多いです。
そのため、難しいと言われているプログラミング言語(CやJava、Haskell)を選んでしまうと、エラーに遭遇する確率が上がるため、学習効率が悪くなります。
学びたての頃で一番大事なことですが、まずは「できたという経験を積む」、そして「自信をつける」ことです。
こういった小さな成功体験が、学習を進めるためのモチベーション維持に役立ちます。
シンプルな実装からはじめる
実装はシンプルなものから始めると、最後まで走り抜けます。
慣れないうちは、小難しい処理を実装しようとすると頭の中がこんがらがってきます。
もし実装したいことが5つある場合、スパっと1つだけに絞ったほうが、最後までやり遂げる確率が高いです。
もちろん5つ全部実装できれば、それがベストです。
ところが、プライベート時間を勉強に充てている人はそうはいきません。時間が限られた中で、終わりが見えないプログラミングはストレスが溜まるだけです。
ストレスは勉強継続の天敵なので、ストレス要因はなるべく排除すべきです。
複雑な処理もシンプルな処理の寄せ集め
どれだけ複雑怪奇なプログラムでも、ひもを解いていけば、それは小さな処理の積み重なりに過ぎません。
「千里の道も一歩から」という言葉の通りで、少しを積み重ねていくと、やがてそれは大きなプログラムになります。
そのため、「まずは1文だけ書いてみる・読んでみる」という気持ちで取り組めば、いずれはプログラミングでサービスが作れるようになります。
物事を分解して考える習慣をつける
小さなプログラムを積み重ねて大きなプログラムを作るためには、物事を分解して考えることが大事です。
とはいえ、いきなり分解するというのは、なかなか骨が折れる作業です。
そこで、まずはやりたいことを紙に書き出してみましょう。
その上で、「この機能を実装するために必要な機能は何があるか」をリスト形式で書き出してみるのです。
そこから、書き出したリストを元にプログラムを実装します。すると、0からプログラムを書き出すよりも、ずいぶん楽だと気づくでしょう。
もちろん、はじめの内は「この機能が不足している」「必要だと思っていた機能が実はいらなかった」などという経験を何度も味わうことになります。
しかし、その経験を積み重ねるが、見積もりが正確さを支える能力になるのです。
メンターを作る
メンターとは、自分を導いてくれたり、助言してくれる人のことです。
プログラミングを学ぶことは、時に辛いと感じることがあります。このような辛い時期こそ、メンターの助けが重要です。この助けがあるか無いかで、モチベーションの維持率がだいぶ変わってきます。
脳科学者で有名な茂木健一郎さんは、「自分の安全地帯」を作ることで、安心して大きな挑戦に挑む心構えができるという話をされています。
すなわち、「何か問題があっても聞ける」という「自分の安全地帯」が心の支えになるのです。
友人を作る
最初にメンターを探すのであれば、やはり友人からでしょう。
もともと仲の良い間柄ですし、気兼ねなく相談しやすい人柄の友人であれば、なお素晴らしいです。
とはいえ、欠点がないわけでもありません。友人だからと気を緩めすぎると、質問し過ぎてしまうケースもあるため、そこのバランスは注意が必要です。
勉強会などに参加する
勉強会に参加することは、メンターを探す以外にも良いことが多いです。
たくさんのエンジニアと知り合いになれますし、参加者全員が勉強に取り組んでいるので、とても良い刺激になります。
東京や名古屋、大阪などの都会エリアでは、こういった勉強会が多く開催されているので、一度参加して雰囲気を味わってみるのもひとつの手です。
最近では、オンライン上での勉強会もいくつか存在するので、近くに勉強会を開催していなくても、勉強会に参加できる環境は整ってきています。オンラインで有名な勉強会は「インフラ勉強会」ですね。初心者の方にも優しい方ばかりなので、まずは覗いてみるだけでも勉強になるかと。
スクールに参加する
プログラミングスクールに参加すると、確実にメンターに巡り合えます。
ただし、ここ最近はプログラミングスクールが乱立しており、珠玉混合の状態です。
参加費は数十万円と決して安くない金額ですので、プログラミングスクールに通う場合はよく情報を集めてから吟味することをお勧めします。
Twitteやブログを見れば、プログラミングスクールの受講者が情報を提供しているので、良いスクールの情報を集める際に役立ちます。
Webサービスを使う
プログラミングスクールに通うほどお金も必要ないけど、ある程度はサポートが保証されている環境で勉強したいという話であれば、プログラミングを勉強できるWebサービスの選択がお勧めです。
Progateなどであれば、月1,000円くらいで受講できる上に質問サービスもあるので、手軽にプログラミングの勉強をはじめるに当たっては良い選択肢です。
ゴールを見失わない
プログラミング学習にとって、ゴールはもっとも大事なものです。
ゴールを見失うと不安になる
どこに走ればよいか不安になるときは、大抵の場合、ゴールを見失っています。
ゴールを見失わないためには、目標を目の付くところに常に置いておくことがとても効果的です。
プログラミングで利益をあげることがゴール
プログラミングを学ぶことは、手段であり目的ではありません。
プログラミングを使って案件を捌き、定期的な収入を得ることがゴールです。
そのため、学習を進める前に以下のポイントを決めておくことが、ゴール達成への近道になります。
- 最終的にどんなエンジニアになりたいか
- どんなキャリアパスを描いて目標のエンジニアになるか
はじめに描いたキャリアパスに固執する必要はありませんが、あらかじめ青写真…最後に到達する場所を描いておくことは重要です。
ときどき休む
疲れたら休む!
仕事では当たり前になってきた言葉ですが、プログラミング学習においても重要な言葉です。
学習をはじめたときに高かったモチベーションも、度重なるエラーや小難しい話を理解しようと努力する間に下がってきてしまいます。
多少モチベーションが低下しても頑張ることはできますが、大きくモチベーションが低下してやる気が無くなり始めたら、一度休むことを検討してみることをお勧めします。
わからないことはそのまま進んでもいい
わからない点をその場ですべて理解する、とても大事なことですが、学習し始めの頃に、これをやると間違いなく疲弊します。
ですので、15~30分調べてもわからなければ、次に進むくらいの気持ちで進めるくらいで全然OKです。
実際、IT業界トップのGoogle社でも「15分調べてもわからなければ質問しよう」という15分ルールを提唱しています。
時には時間が解決してくれることも
考え事をやめて、お茶を飲んだり、シャワーを浴びているときにアイデアがパッと湧いてくる経験をしたことはありませんか?
何かを考えているときは、視野が狭くなっていることが多いので、一度問題から離れると思わぬ突破口が開くことがあります。
また、わからない点があっても「今はわからなくても何れわかる」くらいの気持ちで、次に進む気持ちも大事です。
まとめ
プログラミングの勉強は挫折する人が多いのも事実です。
逆の見方をすれば、挫折する人が多い分、ライバルが少ない業界であるとも言えます。
プログラミングを使って稼げるレベルまで技術力をあげれば、ゆとりある生活を手に入れる土台を作るチャンスがグッと増えます。
諦めずに学習を続けることだけが、技術力をアップさせる唯一の方法です。
プログラミングを使った職業は?また年収はどれくらい?
皆さんはプログラミングを使った職業にどんなものがあるか、知っていますか?ただし、Webエンジニア以外で、です。
Twitterを見ていると、Webエンジニアへ向かう人が増えている傾向がありますが、Webエンジニア以外の職業をあまり目にしません。
確かに、今の注目されている働き方はWebエンジニアのフリーランスであることに間違いはないです。
しかし、プログラミングスキルを活用できる職業はべつにWebエンジニアだけではありませんし、プログラミングスキルが必要なので、それなりに給料がもらえる職業です。
そこで今回は、プログラミングを使った仕事にどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
企業に就職したWebエンジニアはどれくらい給料を貰えるのか?また、Webエンジニア以外の職種ではどうなのか?あたりも見えてくると思います。
目次
- 1. アプリケーションエンジニア
- 2. システムエンジニア
- 3. プロジェクトマネージャー
- 4. Webデザイナー
- 5. Webディレクター
- 6. ITコンサルタント
- 7. ゲームクリエイター
- 8. まとめ
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、システム開発プロジェクトにおけるシステム設計、開発、システムの動作テストなど、システム開発プロセスにて発生する作業を担当する職業です。
システムにおける幅広い知見が求められ、ソフトウェアやハードウェアをはじめとして、ネットワークやデータベースについても知っておく必要があります。
さらに、上級エンジニアはチームのまとめ役であるリーダーとして立ち回ることも多く、チームやプロジェクトのマネジメント能力も求められます。
また、新しい開発手法や技術に関しても目を光らせておく必要があり、日々の勉強も欠かせません。
平均年収は451万円です。
システムエンジニア
システムエンジニアは、システム開発プロセスで重要な部分であるシステム設計および開発を主に担当します。
顧客から要件を聞き取り、要件定義に落とし込み、システムの設計書まで落とし込むことが主な仕事です。さらに、プログラマーへの指示も行います。
また、状況によってはシステムエンジニアもプログラムを書いたり、不具合の調査を実施します。
平均年収は433万円です。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーとはプロジェクトを完遂できるように管理し、参加メンバーの指揮をとる職業のことです。
基本的に、プロジェクト単位で言えば一番上の責任者という立場になります。
先ほど説明したシステムエンジニアの上級職のようなもので、システムエンジニアに対して支持を出したり管理をする役割を担っています。
プロジェクト全体のプロセスを管理し、お客さんとスケジュール交渉をしたりすることで、プロジェクト完遂するまでのかじ取りをするのが主な仕事内容になります。
平均年収は、やや高めの670万円です。
Webデザイナー
Webデザイナーの仕事は、お客さんから依頼されたWebページのデザインの設計・実装を行い、Webページを制作することです。
具体的な仕事内容としては、お客さんとレイアウトのすり合わせ・決定、デザインの作成、さらにデザインを元にWebページの外観を実現します。
Webデザイナーの職業はカバーする範囲が広く、単にデザインの知識だけではなくて、HTML、CSS、Javascriptを使ったコーディング技術も求められます。
平均年収は360万円です。
Webディレクター
Webディレクターとは、Web業界のプロジェクトマネージャーのことです。
Web制作現場におけるプログラマー、デザイナーなどのスタッフをまとめあげ、
クライアントが満足するWebページ・コンテンツを仕上げるようこプロジェクトを完遂させることが、Webディレクターの役割です。
プロジェクトマネージャーと同様に、顧客からの要望を聞き取り、すり合わせを行うことが主な業務内容となります。
平均年収は452万円です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、「IT技術を使った企業の経営課題の解決方法」を提示する仕事です。
一般的には、システム開発もしくは最適化を行うことで、経営課題の解決策を模索します。
少しシステムエンジニアと似ていますが、ITコンサルタントが得意とする部分は「経営課題の解決」になります。
そのため、課題解決策の手段としてITを使った切り口から、お客さんに対して改善の提案を行うような役割です。
平均年収は608万円です。
ゲームクリエイター
文字通り、ゲームを作成する仕事です。
クリエイターというと、ほかのエンジニアやディレクター職と異なる職業のように聞こえますが、べつにそんなことはありません。
クリエイターとは、Web業界にあるようなディレクター、デザイナー、プログラマーなどの様々な職種の総称になります。
Webと違うのは、ゲーム用のハードによって開発する環境が大きく異なる点です。
スマートフォン、パソコン、ゲームセンターに置かれているような巨大なハードなど、多様であるため、開発環境も様々です。
平均年収は450万円です。
まとめ
プログラミングを使った仕事に関連する職業は、ここに挙げたもの以外にもたくさんあります。
ここ最近だと、Webエンジニアのフリーランス職は人気ですが、べつにWebエンジニアがベストとは限りません。例えば、Webディレクターでフリーランスをされている方も多くいます。
レバテックなどの案件を見ても、報酬は月当たり60万円以上の案件も珍しくなく、Webエンジニアと同じ程度の額です。
また、ITコンサルタントやシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーといった職種もフリーランスとして活躍されている方は多いです。
プログラミングスクールの広告を見ると、「Webエンジニアになる!」という文面をよく見ますが、フリーランスになるルートは1つだけではありません。
自分にとって一番得意な強みを明らかにして実績を積むことが、もっとも大事なことです。
プログラミングで作りたいものが無いときに考えるべきこと4つ
プログラミングの学習があるレベルまで進むと「プログラミングで作りたいものが無い」という悩みにつき当たります。
「作りたいものが無い」と感じることは、「Progateやドットインストールを教科書通りに進めるだけでは物足りない」とレベルに到達している裏返しでもあります。
このように、物足りないと感じるところまで来たら、基本が身についたレベルであると言えるでしょう。同時に、さらに上のレベルに挑戦したいという気持ちも湧き上がってきており、モチベーションが高い状態になっています。
しかし、基本から先の教材として「何が良いか?」とGoogleで検索しても、なかなか良い答えに行き着くことはないかもしれません。とはいえ、何かを作りたい
一番良いのはポートフォリオを作り始めることですが、はじめてだと少しハードルが高いと感じる人も多いです。
そこで、今回は「プログラミングで作りたいものが無い」ときに何を作れば良いか、を説明したいと思います。
もくじ
チュートリアルをやる
いちばんお手軽なのはチュートリアルをやることです。
例えば、ブログを作る、簡単なECサイトを作る、簡単なSNSを作るなど、様々なチュートリアルがネット上には存在します。
こういったチュートリアルをこなすことで、より実践的な言語の使い方が理解できますし、少しカスタマイズすればポートフォリオとして使うことも可能です。
公式のチュートリアル
何と言っても、公式のチュートリアルがいちばん安心して使えますね。
ただし、モノによってはあまりチュートリアルが充実していないケースもあります。
そういった場合は、別途動画を見たり、書籍を買ったりして補えば大丈夫です。
ドットインストールを利用する
ドットインストールには、いくつかチュートリアルのようなものが存在します。
例えば、
- PHPで投票システムを作ろう
- Javascriptでキャラ診断を行おう
この他にも様々なチュートリアルがあり、すべて合わせると71個もあります(2019年2月1日時点)。
Udemyを利用する
Udemyのプログラミング講座には、クローンプロジェクトという「既存のサービスを簡素化したものをゼロから作成する」というチュートリアルが存在します。
以下の例はPHPのみですが、他の言語やフレームワークのものの多々あります。
Make a YouTube Clone from Scratch: JavaScript PHP and MySQL
解説は英語になる場合がほとんどですが、かなり実践的な内容になるので、基本から一歩踏み出したいという方には非常におススメです。
サービスやプロダクトを作るタイプの本を買う
本を買って勉強するのも有効な手段です。
大き目のサービスか、小さなサービスを何個か作るパターンが本には多いので、一つの言語をしっかり学びたいときには効率の良い方法です。
PHPだと、松浦 健一郎(著)「ゆきのおもしろまじめなチャットボットをつくろう」の本が面白かったです。
本屋に行ったり、Amazonで検索をかけると色々出てくるので、暇なときに探してみるのも面白いですよ。
すでにあるものを真似て作る
プログラムの世界には車輪の再発明という言葉があります。
「誰かすごい人が作ったプログラムを理解しながら自分で書いてみる行為はとても勉強になる」という意味です。
つまるところ、誰かが作ったものを真似ることは上達の近道になるという話ですね。
Qiitaを検索してみる
Qiitaには、エンジニアさんが記事した記事がたくさん存在します。
その中でもよく見るのは、「初心者」や「やってみた」という単語を含んだ記事です。
とくに「はじめて●●を触ってみた」といったタイプの記事は、投稿者がやったことを丁寧に書かれていることが多いため、チュートリアルのように利用することができます。
以前作ったサンプルアプリを改造する
過去に自分が作ったプログラムを残しているなら、見直してみるも勉強になります。
例えば、数か月前に自分が作ったプログラムを見直してみると、あまりの出来のヒドさに呆れた経験はないですか?それはあなたが成長した証拠です。
改良アイデアを使って、より良いプログラムに改良するのは良い勉強方法です。ちなみに、既存のコードを改善することを「リファクタリング」と呼びます。
真似て作ったものの中で何か応用できないか探してみる
もし、すでにいくつかのチュートリアルを終えているのであれば、プログラムの実装方法の知見が溜まっているはずです。
それらの知識の中から、昔書いたプログラムを改良できそうなアイデアがないか、考えてみるのも面白いですよ。
改造はほんの少しでもOK
いざ改造しようとすると、広大なプランを頭に描いてしまう人をよく見かけます。
「機能Aを直したいけど、それを直すとなると機能Aの元にあたる機能Zを直さないと・・・それから関連している機能Bも・・・」といった感じです。
上のように、あらゆる機能を完璧に修正すべきと考えることは大事です。とはいえ、それを実際の行動に移すのは、少し立ち止まって考えるべきでしょう。
時間は有限です。
プログラムの勉強に使う時間は限られていますし、修正にかかる時間が膨大になればなるほど、途中で投げ出したくなります。
修正アイデアは1つだけに絞って修正をかけるくらいが、ちょうど良いバランス感覚です。
もっと良い書き方が思いついたら、さらに修正してみる
勉強を進めていけば、どんどん新しいアイデアが浮かんで来るようになります。
そのアイデアをどこかに書き留めておけば、過去に作ったプログラムを修正したり、新しいサービスを作成するときに役立ちます。
ポートフォリオの一部を作ってみる
チュートリアルがだんだん飽きてきたら、ポートフォリオの作成に取り掛かる時期に差し掛かっていると考えて良いです。
ここで大事なのは、壮大なポートフォリオを作らないことです。
ポートフォリオとは、今のあなたができることを相手に伝えるものです。
そのため、完璧なポートフォリオを作ろうとすれば、永遠に完成しません。
自分が習得している技術は何があるか?をリストアップして、技術を相手にどう見せるかを考えたほうがうまくいきます。
就職でもフリーランスでも、ポートフォリオは必要
プログラミング言語の学習を行っているのであれば、遅かれ早かれポートフォリオを作成する必要性に駆られます。
企業に就職するにしろ、フリーランスでやっていくにしろ、相手に自分の実力を示すためにはポートフォリオを見せるのが一番早いからです。
すべてを一気に作るよりも、一部だけ作ってみる
ポートフォリオを作るのは、時間がかかります。
今まで作ったプログラムは自分が使うだけの練習用でしたが、ポートフォリオは他人に見せる製品になります。
ですので、つい良く見せようと張り切るのですが、張り切りすぎるとやることが多くなりすぎて大変です。
そこでおススメなのが、作りたい機能をすべてリスト化し、その中で「面接相手に見せたいもの」だけを選び、それらを1つずつ順番に作る方法です。
一部を組み合わせて、ポートフォリオを完成させる
上の方法でリスト化した機能を、時間があるときに順次仕上げていきます。
そうすると、ポートフォリオの核になる機能が自然に揃い、ポートフォリオの完成までこぎ着けれます。
また、ポートフォリオは複数ある方がアピールになります。1つだけでも良いですが、数が多いほど、より強い実績になります。
まとめ
プログラミングを学び終わったあとは、作りたいもの、作るべきものを考える機会が増えます。
チュートリアルやポートフォリオを作るのも大事ですが、ベストは自分の作りたいものがある状態でしょう。
なので、日頃からアイデアを出す習慣をつける必要性が何処かで出てきます。
最近はフリーランス案件でお金を稼ぐ人が多いですが、個人サービス開発だけで生活をしている人もいます。
自分でサービス運営して、自動でお金が入ってくる仕組みを作りを考えてみるのも面白いですよ。
うまくいっている人は月に10万円以上稼いでいるので、サイドビジネスとして検討してみる価値はありますね。
【プログラミングの活用例】どんなものがある?
プログラミングを使った仕事は需要があると聞きますが、実際のところ、企業はどのような製品やサービスを展開し、活用しているのでしょうか。
ニュースなどを見ていると、近年はIT化がどんどん進んで、新たな活用例も増えている様子が伺えます。
特にAIやIot、ビットコインといった領域の発展は目覚ましいものがあり、進化のスピード感がハンパありません。
今回は、プログラミングがどんな形で活用されているか、活用例を追って見ていこうと思います。
また本記事は、どのプログラミング言語を勉強しようかどうか悩んでいる人にも、ぜひ読んでいただきたいです。
なぜなら、以下のような悩みを抱いている人が多いからです。
- プログラミングを始めたいけど、何をしていいのかわからない
- Webエンジニアって、何をする人なんだろう
こういった疑問を持っているのであれば、まずプログラミングの活用例を知り、自分が興味を持った分野のプログラミング言語を選択するのが最短ルートです。
目次
Webサービス
プログラミングの活用で真っ先に思い浮かぶのは、Webサービスでしょう。
Webサービスと一口言っても、様々です。
例を挙げると、FacebookやTwitterといったSNSや、ニコニコ動画やyoutubeのような動画配信サイト、楽天やAmazonのようなEC系サイトなど、幅広い分野をカバーしています。
Webの開発はPHPやRubyが使われることが多いので、Webエンジニアを目指そうと考えている人はこれらの言語の学習をすると良いでしょう。
アプリケーション
アプリケーションというと、ここ最近はiPhoneやAndroidのようなスマートフォン対応のアプリケーションを指すことが多くなりました。
また、それとは別にPC上にインストールして使うタイプのサービスもアプリケーションと呼んでいます。
iPhoneであればSwift、AndroidであればJavaまたはKotlinを使います。
Windowsであれば、C#を使った独自のアプリケーションを開発するケースもあります。
ゲーム
ゲーム開発も昔からある仕事です。
今でも多くのゲーム会社が存在し、PlayStation 4、Xbox 360、Wii Uのようなハード上で動くゲームの開発を続けています。
ゲーム開発には、Unityと呼ばれるゲーム開発プラットフォームを使うことが主流になっています。
AIを使ったサービス
ここからは、最近流行りのAIを利用したサービスや技術を紹介していきます。
AIを使ったサービスは、通常Pythonという言語が使われます。
Pythonには、豊富なAI開発をサポートするライブラリが豊富にあるため、AIを使ったサービス開発にPythonを選択する企業は多いです。
自動で商品を勧めてくる
AIがおススメの商品を、サイトを見ているお客さんに提示します。
大手だと、Amazonやメルカリなどで使われている技術です。
この技術はレコメンドシステムと呼ばれているもので、お客さんが過去に何を買ったか、または同じようなタイプのお客さんがどういう商品を好んでいるかを過去データから判断し、予想した商品をおススメの品として提示する機能です。
チャットボット
チャットボットは、チャット+ロボットをもじった言葉です。
文字通り、チャットに投稿した内容をAIが判断して返事してくるというサービスです。
主な活用例だと、コールセンタースタッフの代わりにAIが回答してくれるものや、ゴミの分別を教えてくれるものなど、幅広い分野で活用されています。
異常検知
異常検知は、製造業向けに提供される検査用のソフトウェアなどで利用されています。
一般的に、カメラで認識した画像をAIによって検査を行い、何かしらの異常があった場合はシステム管理者へ警告するなどして通知します。
自動運転車
自動運転は、AI活用例で一番有名かもしれません。
ニュースなどでも、よく紹介されています。
アメリカでは試験的に導入を開始している地域もあり、今後は自動運転の数をどんどん増やす話も出ているため、注目されている技術の一つと言っても過言ではないでしょう。
その他のAI活用例
チェス、碁、将棋といったボードゲームの世界でもAIを使ったソフトウェアの開発が進んでいます。
碁はすでに、韓国や中国のトッププロでさえ敵わないレベルになって来ているみたいですね。
最近だと麻雀のAIなどもあるようで、これからボードゲームで一番強いプレイヤーはAIだという時代も遠くない未来かもしれません。
Iotへの応用
ここ最近ですと、Iotへの応用もよく耳にします。
Iotとは、家電や車などの大型機器をネットワークで接続し、ネットワークを通じて情報のやり取りを行う技術のことを指します。
これらの機器を制御する仕組みにプログラミングが利用されています。こういった制御の仕組みを開発することは「組み込み」と呼ばれており、開発言語にはCやC++、Javaを使われるのが一般的です。
トイレの空き状況を確認
トイレの中にセンサーを設置し、いまどのくらいトイレが埋まっているか、どこのトイレなら空いているか、などの情報がスマホアプリなどで確認することができます。
出退管理装置
出退管理装置は、入退室者を管理するための仕組みです。
これらの出退勤時の認証には、今までICカードを使うのが一般的でしたが、最近はスマートロックというスマートフォンを利用した入退室管理機能が注目を浴びています。
これもIotを利用した技術です。
監視カメラ
Iotを利用すれば、監視カメラの情報をスマホからも見ることができます。
また、反対にスマホ側からカメラの操作も可能となり、監視する側も現場にいる必要が薄くなりつつあります。
部屋の湿度をLINEでお知らせ
部屋の気温や湿度をセンサーで計測し、ある一定以上の気温・湿度に到達したら、スマートフォンに通知するといったサービスもあります。
寒くなるとLINEに通知、IoT連携アプリ「myThings」がLINE対応に
企業向けのシステム
企業向けのシステムでは、JavaやC#、C++などが使われることが多いです。
どちらかと言えば、カッチリした作りの管理系システムが求められるので、そういったシステムに向いているJavaが採用されるケースが多いです。
銀行のATM
銀行のATMももちろんプログラミングによって動くようになっています。
お客さんのお金のやり取りを管理するミスが許されない機器ですので、入念な設計やテストが繰り返されており、非常に質の高い作りになっています。
物流システム
物流を管理するシステムです。
出荷・発送状況などを管理しているシステムで、主に運輸会社や工場関係で使われています。
この手のシステムは、ほかのシステムと連携している場合が多いです。
例えば、後述する生産管理システムに、モノの入出庫を管理するデータとしてデータを転送する機能などもあります。
生産管理システム
生産管理システムは、製造業で使われているシステムです。
ある製品を作るために必要な部品数を登録しているデータがあり、それをベースに今から3日先まで何個の部品が必要…といった計算を行い、表示するシステムです。
システムにより出てきた部品数をもとに、生産管理の人は部品を仕入れるよう手配します。
ブロックチェーン・仮想通貨
少し下火になってしまいましたが、以前注目されているブロックチェーンや仮想通貨は、C++やSolidity(ソリデティ)と呼ばれるプログラミング言語で構成されています。
Solidityはスマートコントラクトを扱える特徴がある、少し変わった言語です。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で保存されている契約情報を取り扱うことができる機能のことです。
もともとビットコイン自体には入金と出金情報しか付与されていなかったのですが、より安全性を高める対策として、契約情報を取り扱える仕組みが開発されました。
Solidityを使ったもので代表的ものは、イーサリアムですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
一口にプログラミング言語といっても、これまで説明してきた数だけ活用例があります。
これでもまだ活用例の一部でしかありません。
もし気になるのであれば、一度Googleなどで詳しく調べてみると、面白いと思いますよ。
どのエンジニアの給与が高いかはもちろん大事ですが、それ以上に大事なのは「自分が興味を持って、長い間取り組めるかどうか」です。
プログラミングを使った仕事は華やかな職業だと思われがちですが、実際の開発作業は泥臭い作業も少なくありません。
とくに機械学習やビットコインは年収700万円を超えるケースも少なくないようですが、高度な数学や統計学を理解して分析に生かす能力が求められたりするので、決して楽な仕事ではないようです。ただ、「自分は数学が得意で自信があり、飽きることがない」という人には天職でしょう。
どのプログラミング言語に手を付けるかを考えた方が、先々の就職や転職にかける時間も少なくて済むので、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
金融業界の仕事って?それぞれの職業と特徴について比較してみた
金融業界の仕事と聞くと何だか少し難しそうなイメージを持っていませんか? 銀行、証券会社、保険会社など様々な金融機関がありますが、実際の仕事の内容は資金の調達や運用、営業や事務作業などそれぞれが担当とする仕事や職業などによっても異なってきます。 自身が働きたい場所やどんな仕事をしたいのかによって進む道や必要な資格、スキルなどが変わってくるので注意が必要です。 これから金融業界で働きたいと思っている方や具体的にどのような職業があるのか興味がある方の為にそれぞれの職業と特徴について比較していきます。
目次
主な職業一覧
銀行員
銀行員は一般的に金融業界を代表する職業と言われており誰もがよく知る職業の一つです。 銀行に勤務している人全般を指しお金に関する様々な管理やサポートなどを営業、事務などの職種別に別れて行なっています。 その仕事内容は大きく3つに別けられていて、
- 預金業務…銀行でお金を預けたり引き出したりするお客の預金を管理する仕事
- 貸付業務…資金を必要としている企業や個人に融資する仕事(貸したお金に対する利率が利益になる)
- 為替業務…債権や債務の決済をする為に振り込みや送金を行う仕事
銀行の中にも種類がいくつかあり、中央銀行、都市銀行、地方銀行、信託銀行とそれぞれの働く場所によって仕事内容は多少の変動がある場合もあります。 銀行員になるのには何か特別なスキルや資格が必要な訳ではありませんが金融、経済、税務といったような知識が必要になる仕事なので「簿記」や「ファイナンシャルプランナー」といった資格を持っていたりすると有利になります。
税理士
個人や企業の「税金」に関する手助けをするのが主な仕事です。 税金には所得税、法人税、消費税、事業税、固定資産税など様々なものがあり、こういった納税を正しくスムーズに行えるようにサポートしていきます。 特に確定申告の時期にはより正確に納税を行うために、個人事業主などのクライアントから依頼を受けて税理士が書類の作成や申告を代わりに行ったりするためとても重要な仕事になります。 また、企業の税務処理や経営に関するサポートなども行なっており経費や税金に関するアドバイスなどを行なったりもします。 税理士になるには毎年実施されている「税理士試験」に合格する必要があります。 受験するためには学歴や資格など規定の条件をクリアする必要があり試験の内容自体も難関なので数年に渡って時間をかけながら試験に臨むのが一般的です。
ファンドマネージャー
投資信託会社などの金融機関に勤務し投資家から預かった資金を運用していく仕事になります。 マーケットの市場動向を調査して自身の見解から銘柄を選定して売り買いの判断を行います。 予測が全て当たる訳ではないので一日単位での結果ではなく長期的に成果を上げることが重要になります。 ファンドマネージャーは専門知識と経験が求められる仕事でもあるのでいきなりなれるというものではなく、まずはその会社で財務分析や投資におけるリサーチ力、分析力などを習得して経験を積んだ上でキャリアアップしていけます。 難易度もそれなりに高く語学のスキルや資格など何かしらのアピールできる材料がなければ厳しい職業でもあります。
ファイナンシャルプランナー
主に個人の方から収入や負債、資産に関する情報やライフスタイル、家族状況などのあらゆる情報を集めて分析し、それを基に将来の資金計画、ライフプランに関するアドバイスなどを行う仕事になります。 顧客からの相談内容としてはライフプランの立て方や考え方、家計収支、住宅ローンや保険など生活に関する悩み家計管理などに対して適切なアドバイスをしていきます。 ファイナンシャルプランナーは必ず資格が必要になる職業ではありませんが、やはり専門的な知識が求められる仕事にはなりますので一般的には取得する方が多いです。 資格には大きく分けて2種類あり「国家資格」と「民間資格」になります。 最も有名なのは国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能士」になります。取得するためには「FP技能検定」に合格する必要がありますが、資格を持っておくと仕事の際に顧客からの信頼度の向上にも繋がるので有利になります。
証券アナリスト
専門知識や分析技術などを用いて企業の財務分析などを行いその企業への投資をするかどうかを判断したり、経済動向などの情報から金融商品に対する評価、予想を行いクライアントである投資家にアドバイスを行なったりします。 「日本証券アナリスト協会」が開催している「証券アナリスト」という資格がありますが、これは必ず必要な資格という訳ではなく持っていなくても業務を行うことは可能です。 ですが、信頼や自身のスキルアップのためにも証券アナリストを目指すのであれば取得しておきたいところです。
まとめ
その他にも金融業界の職業には様々な種類があります。 資格が必須になるものから必要ない職種まで多数ありますが、仕事に合わせて役立つスキルについては取得しておく方が有利になるでしょう。 自身が目指したい職業に合わせて必要なものを判断することが重要になります。