上場企業丸裸!新卒採用条件と株価予想 ~セブンアイHD~
上場企業丸裸!新卒採用条件と株価予想 ~セブンアイHD~
このブログは数々の国内企業の情報をまとめ、ほぼ毎日配信します!!
今回の企業は…
セブンイレブン!!!
証券コード:3382
企業名: 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
設立年:2005年
上場年:2005年
業種:小売業
特色:国内2位の流通コングロマリット。コンビニを核に複数事業展開。GMS、百貨店は再建中
1. 企業概要
事業内容:
コンビニエンスストア、総合スーパー、百貨店、食品スーパー、フードサービス、金融サービス、通信販売、IT/サービスなど、各事業を中心とした企業グループの企画・管理・運営(純粋持株会社)
経営理念(社是):
私たちは、お客様に信頼される、誠実な企業でありたい。 私たちは、取引先、株主、地域社会に信頼される、誠実な企業でありたい。 私たちは、社員に信頼される、誠実な企業でありたい。
子会社/関連会社:
(株)セブン‐イレブン・ジャパン,(株)イトーヨーカ堂,(株)そごう・西武,(株)セブン&アイ・フードシステムズ,(株)セブン銀行,(株)セブン・フィナンシャルサービス,(株)ロフト
従業員数:
単独 575人
連結 5万4448人
平均年齢:44.1歳
平均年収:713万円
生涯年収:2億4410万9059円
URL:セブン&アイ・ホールディングス
2. 新卒採用条件
詳細はURL参照
(株)セブン‐イレブン・ジャパン新卒採用条件
◆募集資格
大学(院)生、短大生、専門学校生の未就業の方
◆募集職種
総合職(OFC/オペレーション・フィールド・カウンセラー)
一人あたり7~8店舗を担当し、加盟店に対して情報提供や経営カウンセリングを行う経営コンサルティング職を募集しています。
◆給与
●四大卒
首都圏:207,000円
関西・東海地区:205,000円
その他地区:203,000円
●短大・専門卒
首都圏:177,000円
関西・東海地区:175,000円
その他地区:173,000円
*2015年4月(初任給)
*地区は当社規定による
◆諸手当 食事手当、超過勤務手当(時間外、深夜)、通勤手当など
◆昇給 年1回(4月)
◆賞与 年2回(7月、12月)
◆勤務地 全国出店地域46都道府県
◆福利厚生
各種社会保険、持株会、持家融資、共済会、企業年金基金、人間ドッグ・癌検診利用補助制度、インフルエンザ予防接種補助、育児休職制度、介護休職制度 など
◆勤務時間
9:00~17:30
*店舗研修時のみシフト制
◆ 休日休暇
年間110日、年次有給休暇、慶弔休暇、結婚休暇、赴任休暇、育児休暇、災害休暇、慰労休暇、看護休暇、裁判員休暇、ボランティア休暇、交通遮断休暇
◆応募条件
入社までに普通自動車運転免許を保有していること (AT限定免許でも可)
引用元:募集要項・選考フロー | 新卒採用情報 | セブン‐イレブン・ジャパン
3. 株式情報
用語の解説についてはこちらの記事をご覧ください。
時価総額:3兆8072億6800万円
1株配当(会社予想):90.00(2.1%)
株主優待:ナシ
チャート(日足/3年):
4. 財務情報
総資産:5兆5088億8800万円
自己資本:2兆3360億5600万円
自己資本比率:42.4%
資本金:500億円
5. キャッシュフロー
営業CF :5125億2300万円
投資CF :3716億200万円
財務CF :781億9000万円
現金等 :1兆2094億9700万円
用語の解説についてはこちらの記事をご覧ください。
6. 指標
PER:21.50(会社予想)
PBR:1.62
ROE:4.1%(会社予想)
ROA:1.8%(会社予想)
EPS:109.42円(会社予想)
BPS:2,641.40円
7. 決算情報と分析
(2017年連結決算)
決算月:2月
売上高:5兆8356億8900万円
営業利益:3645億7300万円
経常利益:3644億500万円
有利子負債:1兆484億8700万円
セブン&アイ・ホールディングスには多くのグループ会社があるため、今回は以下の3つに焦点を当てて考察していきます。
・セブン‐イレブン・ジャパン
・イトーヨーカ堂
・7-Eleven, Inc. SEI
セブン‐イレブン・ジャパンは日本で有名なコンビニの一つです。毎期、営業利益が安定して前期+2.0%前後になっています。つまり、毎期に約500億円の営業利益を発生させていると言うことになります。コンビニ営業は天候の影響に左右されやすく商品によって粗利率が異なります。粗利率は(販売価格-原価)/販売価格×100[%]と表せます。なのでここから人件費など諸々の経費を引いて利益になります。商品の粗利率の平均は32%前後であることに対して、タバコの粗利率は10%前後と言われています。今期ではタバコの購入割合が大きかったことから想定より平均粗利率が低くなってしまいました。
また、既存店の閉店が続き大きな問題として捉えています。その対策として、コンビニ内の売場レイアウトの変更やカフェラテ・マシンの導入を実施し、販売は伸長しました。
次にイトーヨーカ堂ですが、既存店売上前年比が-3%前後になっています。現状は厳しいですが、打開策として食品の回復が考えられます。鮮度管理の徹底や産地と価格の見直し、品揃え強化やニーズ判断などの「食品改革プロジェクト」を発足し、改善に努める模様です。
最後に7-Eleven, Inc. SEIです。これは海外版のセブンイレブンと捉えてください。海外展開を行なっているセブンアイホールディングスですが、海外での出店は地政的問題が多く難しいことです。しかし、海外で約8700店舗(国内は約20000店舗)を展開しています。しかし、コンビニは出店数が増えることで初めて「コンビニエンス」になると思います。海外での出店数が少ない現状は厳しいスタートだと言えます。また、天候問題も多く存在し、粗利率も前年度割れを起こし、大きな利益に繋がるまで時間がかかりそうです。そのため、FC(フランチャイルド)化を目指し、収益基盤の強化を測っています。個人的に7-Eleven, Inc. SEIのHPがアメリカンな感じがして面白かったです。
8.筆者の考察と株価予想
まずloftがセブンアイHDグループであることに驚きました笑。loftが販売業界に参入してきたときに、『新興企業なのでなんでこれほどまでに人気があるのか』と言う疑問が解消された気分です笑。
セブンアイHDの公式HPを調べていて、株主を大切にしているなと言うのが伝わってきました。自己資本比率が過半数ないからなのでしょうか。株主優待がないものの大手販売業の銘柄の配当利回りは2%あるのはちょっと嬉しいですね。
セブンアイHDの全体としての今後の見通しとしてはアスクルとの業務提携を行います。現物主義のセブンイレブンに対して、ネット主義のアスクルはお互いのビジネスモデルを補完し合う関係です。また、取扱商品の補完もでき、先ほどイトーヨーカ堂のところで述べた「食品改革プロジェクト」の助けにもなりそうです。次に株価予想をしていきます。
下の日足/6ヶ月のチャートを見てください。
週足を見ても下降トレンドでした。しばらく大きなIRがない限りは下降氷河期になると予想します。短期的にはRCIが-75以下でボリシンジャーバンドの-2σの位置に来ているので『買い』状態ではありますが、下降の底がくるのを待つのが吉かと思います。
コンビニ業界自体が飽和になっている現状もあり、国内で利益増を目指すのが難しくなってきています。そのため、海外事業が今後の要になってくると思います。セブンアイHDが今後いかに海外企業とのFC化を成功できるかにアンテナを張っていくといいのではないのでしょうか?また、Amazonが現物販売を行うAmazon GO計画しているので、その計画にセブンアイHDが参入できれば海外での販売業界の地位は安定したものになるでしょう。
結論は、長期的に下降氷河期になるかも。つまり『売り』。海外事業展開に注目です。
ちなみに、セブンの商品の質に関してですが 個人的にはセブンのコーンが美味しくて好きですね。売り切れ続出でなかなか手に入らないとか。セブン商品の質が年々良くなっているのは肌に感じます。
では。
(この情報は2017年9月12日現在のものです。)
※当ブログは株による損益の責任は負いませんのでご了承ください。
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